プリント基板:製造工程【穴あけ】

ドリル

プリント基板を製造する際には必要に応じた穴をあけることも重要となります。この穴あけの精度次第で完成度に大きな違いが生まれるので、穴あけは非常に重要な製造工程の一つと言えるでしょう。

穴あけにはドリルスタンドかハンドミニドリルのどちらかを使うことが多いです。ドリルスタンドは非常に強い力を持つドリルであり、厚めの基板でも問題なく穴をあけられる可能性が高くなります。ハンドミニドリルにはそこまでの強い力がありませんが、使いやすいのでDIYとしてもよく使用されています。穴あけの作業を行っていると穴が開いた分の粉や破片が邪魔になってしまうことがあります。そこで粉がすぐに落ちるように水中で穴をあけるケースも珍しくありません。

穴あけの作業は基本的に感光被膜を付けた状態で行います。切った後の粉は指で除けることも出来ますが、ガラス繊維が付いてしまうことによって怪我をする恐れがあるので注意しておきましょう。穴をあける際のバットは遮光性のないものを使用した方が作業しやすいケースが多いです。縁が折り曲がっているバットを使うことで手首の負担を減らすことが出来ます。

下から証明で照らすことによって、手元が見やすくなります。ただし、ライトの発熱で熱くなってしまうことがある点には注意しておきましょう。作業を行っていると粉がどんどんと出てきます。水中で作業をしているとしても徐々に粉の量が増えてしまい、やがて穴あけに支障をきたすようになります。それゆえに一定時間が経過したら水を交換しておきます。コーヒー用のろ紙などを使用して、粉を取り除く方法もあります。

穴あけに使うドリルを選ぶ上で重要となるのが回転数です。ドリルは短い時間でたくさんの回転をすることによって穴を空ける仕組みになっています。それゆえに回転数が少ないと、穴をあけることに時間がかかってしまう恐れがあります。ガラスエポキシ基板など比較的堅めの基板に穴をあける際には、鋭いドリルでないと逆にドリル側がダメージを受けてしまいます。

多くのドリルは基本的に消耗品であり、たくさんの穴をあけることで徐々に弱っていきます。穴を30個程度空けるごとにドリルを交換するようにすれば、鋭さを維持することが出来ます。中には安価な機器もありますが、軸ずれを起こさないようにある程度のクオリティの機器を使用することが重要となります。最初から穴をあけないことを前提にしているプリント基板も存在し、その場合はこの製造工程を飛ばすことが出来ます。